基本情報
- 著者名
- 柴田 彰 著
- サイズ
- 四六判並製
- ページ数
- 220頁
- 発行/発売
- 2019年7月
- 対象者
- 人事、人材開発、経営企画、総務などの責任者、担当者/経営者・役員層/事業部門の責任者、管理職
詳細
いま、日本企業は、これまで優秀と見なされてきた人材とは明らかにタイプの異なる人材を追い求めている。
その背景には、デジタル革命、新事業の創生、インクルージョンなど日本の企業が対応しなければいけないテーマが、これまでとは異なる新しいものへと変質した事情がある。デジタル・トランスフォーメーションを実現する人材、事業を創造する人材などは、多くの日本企業がこぞって欲する新しいタイプの人材であり、日本における市場価値も極めて高い。また、環境変化をリスクでなくチャンスにできる経営人材も、多くの日本企業が追い求める人材になっている。
一見、様相を異にするこれらの人々だが、物事を抽象化・相対化させる思考能力と不確実さと曖昧さを楽しむメンタリティーを持ち、変化に素早く対応する特性があるといった具合に、その根幹には幾つも共通項が存在する新種の人材といえる。
問題は、こうしたタイプの人材は日本において希少性が高い上に、どの企業も欲しているためそう簡単には見つからず、採用するとなると多くの困難が付きまとう点にある。
本書では、日本企業が喉から手が出るほどに欲している人材の姿を具体的に明らかにし、そうした人たちがどこに存在しているのかを論じていく。また、本書のタイトルとしている「人材トランスフォーメーション」が象徴しているように、日本企業が新種の人材を社外に求めるのではなく、社内で内製しようとするような、人材マネジメントのメカニズムを根本から変革する必要があることを説く。
【著者】
柴田 彰(しばた あきら)
コーン・フェリー 組織・人事コンサルティング部門リーダー
慶應義塾大学文学部卒 PWCコンサルティング(現IBM)、フライシュマンヒラードを経て現職。各業界において日本を代表する大企業を主なクライアントとし、組織・人事領域の幅広いプロジェクトを統括。近年は特に、全社的な人材戦略の見直し、社員エンゲージメント、経営者のサクセッション、人材マネジメントのグローバル化に関するコンサルティング実績が豊富。著書『エンゲージメント経営』(日本能率協会マネジメントセンター)、『職務基準の人事制度』(共著)、 寄稿『企業会計』『企業と人材』ほか
第4章 共著者
川合 潤(かわい じゅん)
コーン・フェリー エグゼクティブサーチ インダストリアルマーケット プリンシパル
米ボストンカレッジ卒 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了。ソニー、大手日系サーチファームを経て現職。エレクトロニクス大手のソニーにおいて組込みソフトウェアエンジニアと人事という2つの異なる領域を担当した経験を活かし、製造業マーケットにおけるエグゼクティブサーチコンサルタントとして、国内外の代表的な大手企業を含む製造業を中心にさまざまな経営人材のサーチを担当。
【執筆協力】
酒井 博史(さかい ひろふみ)
コーン・フェリー 組織・人事コンサルティング部門 シニア プリンシパル
大阪大学工学部卒 同大学院工学修士及び経営管理学修士課程修了。JPモルガン(投資銀行本部)、ベイン・アンド・カンパニーを経て現職。各業界の大手日本企業に対し、戦略立案から組織・人材改革に至る幅広いプロジェクトを支援。現職では、人材マネジメント、経営人材の選抜・育成に加えて、社員エンゲージメントや制度改革等のコンサルティングに注力。
齋藤 佐保里(さいとう さほり)
コーン・フェリー エグゼクティブサーチ テクノロジーマーケット プリンシパル
国際基督教大学卒 日系メーカー、大手外資テクノロジーカンパニーを経て現職。メーカー経営企画、戦略コンサルティングでのパートナーの経験を活かし、テクノロジーマーケットにおけるエグゼクティブサーチコンサルタントとして、国内外の代表的な大手テクノロジー企業の経営人材や各業界におけるCDO/CTO/CIOを中心に様々なサーチおよびアセスメントを担当。
大浦 琢也(おおうら たくや)
コーン・フェリー 組織・人事コンサルティング部門 シニア コンサルタント
一橋大学経済学部卒 早稲田大学ビジネススクール修了。メガバンク、外資メーカー、日系組織・人事コンサルティング会社を経て、現職。幅広い業界の国内企業に対して、人事戦略、人事制度、社員エンゲージメント調査、人材アセスメントなど、多様なコンサルティングプロジェクトに従事。