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シェアド・リーダーシップとは？

「一人ひとりがリーダーシップを発揮し、
その影響力が複数のチームメンバーによって
担われている創発的なチームの状態」（*1）を指します。
端的には「全員活躍チームの状態」と言い換えることもできます。

*1 堀尾・中原（2024）『全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ』日本能率協会マネジメントセンター

これまでは「リーダーシップ」というと、「管理職などの公式リーダーのみが発揮するもの」と捉えられがちでした。しかし、近年では、役職の有無に関わらず全員がリーダーシップを発揮できるチームや組織づくりが求められるようになっています。

組織が目指すゴール	利潤の追求	→ 社会課題解決と事業性の両立
リーダーシップのあり方	個人の強力なリーダーシップ	→ メンバー全員のリーダーシップ
公式なリーダーの役割	明確なビジョン設定と変革推進	→ メンバーがリーダーシップを発揮できる環境をつくる
メンバーの役割	フォロワーシップの発揮	→ 権限によらないリーダーシップを発揮する
リーダー教育のあり方	あるべき像を教示	→ 体験・経験を通じた学習

全員活躍チームをつくるメリット

シェアド・リーダーシップな
全員活躍チームをつくることによる効果は、
複数の研究でさまざまに実証されています。

アメリカの約200企業のデータを用いた研究(*2)では、シェアド・リーダーシップのレベルが高い企業ほど、平均売上成長率などで測定された成長指標の数値が高いことが明らかにされています。

シェアド・リーダーシップは、イノベーションにも有効であることが明らかにされています(*3)

チームメンバーの活動に対する満足度が高まったり、テレワークなど各メンバーが離れて働くチームにおける求心力低下をカバーする効果も示されつつあります。

*2 Ensley et al. (2006) The importance of vertical and shared leadership within new venture top management teams:Implications for the performance of startups. The Leadership Quarterly, 17, 217-231.
*3 Ziegert, J. C. & Dust, S. B. (2021). Integrating formal and shared leadership: the moderating influence of role ambiguity on innovation. Journal of Business and Psychology, 36, 969-984.

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